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足元が寒い家で不健康(2)

こんにちはつよぽんです。

スマートウェルネス住宅等推進調査委員会の中間報告の続きです。

 

過活動ぼうこうは室温が影響
第5の知見は、寝室の温度の違いと健康に関する内容だ。
就寝前の室温が低い住宅ほど、急に尿意をもよおして我慢できなくなったり、夜中に何度もトイレに起きたりするといった「過活動ぼうこう症状」を患う確率が高まると分かった。


調査はおよそ4000人を対象に実施した。過活動ぼうこうの症状がある人と、ない人のそれぞれについて、寝室の室温などを計測。
生活習慣や病歴なども含めて分析を行った。
断熱改修前の住宅で就寝前の室温が12℃未満と低温だった場合、室温が18℃以上の住宅に比べて、過活動ぼうこうの症状がある人が1.6倍に増えた。
この結果から調査・解析小委員会では「寒さにさらされることが過活動ぼうこう症状に影響を与える可能性がある」と分析する。
また、断熱改修後に就寝前の居間の室温が上昇した住宅では、過活動ぼうこう症状が緩和することも明らかになった。
約1300人に及ぶ就寝前の寝室の室温データを分析。断熱改修の前後で、室温が上がったケース(室温上昇群)、下がったケース(室温低下群)、変わらなかったケース(室温維持群)の3タイプに分類して、過活動ぼうこうを患う確率を比較した。
室温維持群の値を1として比べると、室温上昇群は0.5倍と半減。他方、室温下降群は1.8倍と増加していた。
この結果は、断熱改修による室温上昇が、過活動ぼうこう症状の予防や緩和に寄与する可能性を示している。

>夜中にトイレに行きたくなるのも暖かい家だと減るのですね。

骨折や捻挫とも関係
床近傍の室温が低い住宅では、様々な疾病や症状を抱える人が多いことが、第6の知見として得られた。
分析に当たり、住宅を3つのタイプに分類した。冬に居間の床上1mの室温が16℃以上かつ床近傍の室温が15℃以上の住宅を「温暖群」。
床上1mが16℃以上で床近傍が15℃未満を「中間群」。床上1mが16℃未満で床近傍が15℃未満を「寒冷群」とした。
この分析では、3タイプでのサンプル数の偏りを減らすために、室温の目安を16℃に設定している。
それぞれのタイプについて、高血圧、脂質異常症、糖尿病、耳の聞こえにくさ、骨折・捻挫・脱臼の5項目について、過去1年間における症状の有無などを調査して分析した。
そして、温暖群の結果を基準として、中間群と寒冷群の比率(オッズ)を割り出した。
結果を見ると、中間群、寒冷群ともに温暖群よりも疾病がある人の割合が高くなった。
例えば、中間群の住宅の場合、糖尿病で通院している人の割合が温暖群の1.64倍に上った。
聞こえにくいといった経験がある人の割合は1.31倍だ。
寒冷群の住宅では、脂質異常症が中間群の1.39倍となった。
聞こえにくいといった経験や、骨折・捻挫・脱臼を経験した人の割合も高く、それぞれ、1.39倍、1.65倍という値を示した。

調査・解析小委員会では、「足元が寒い住宅は、健康に悪い影響を与えている」と分析している。

>骨折や捻挫にも室温が関係するのですね。

こたつなしで運動量が増加
第7の知見では、断熱改修の前後で居住者の住宅内での身体活動がどのように変化したかを分析した。
すると、断熱改修をした場合、住宅内での活動時間が増加すると判明した。
断熱改修を実施する前後の2回のデータを用いて評価した。男性と女性に分けて、65歳未満と65歳以上の年齢で区分して分析している。
住宅内の身体活動の定義は、料理や洗濯、皿洗いといった軽度の行動のほか、風呂掃除や草むしり、子供と遊ぶといった中程度の行動、さらに、家具の移動や雪かきといった高程度の行動とした。

テレビ視聴や読書などは、身体活動に含めない。
男性の結果から見ていく。65歳未満の人では改修前に比べて改修後は活動時間が約23分増加した。
65歳以上の場合は約35分増えた。

>こたつに入ると動きたくなくなりますね。

断熱改修によって、居間でこたつを使わなくなったために活動時間が増加した。
断熱改修による暖房の使い方の変化が、活動量に影響を与えるようだ。
一方、女性の場合、65歳未満は約14~27分、65歳以上は約17~34分増えた。
増加した活動時間に幅が生じたのは、断熱改修後の脱衣所の温度変化と生活習慣の変化が影響したと考えられる。
女性の場合、活動時間が増加したケースは2通りあった。
1つは、断熱改修によって脱衣所の室温が上がり、暖房を使わなくなったケースだ。
改修後に脱衣所の最低室温が1.8℃上昇した住宅(改修後2)が該当する。
この場合、65歳未満は活動時間が約27分増え、65歳以上では約34分増えた。

もう1つのケースが、断熱改修によって思ったほど脱衣所の室温が上がらず、脱衣所の暖房を使い始めたといったものだ。
最低室温が1.6℃上昇した住宅(改修後1)に当たる。65歳未満は活動時間が約14分増え、65歳以上は約17分増えた。

これらの知見については、今後さらに分析を進めていく方針だ。

>暖かい家を勧める理由ですね。

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建築   2019/07/02  

日本橋での研修会

こんにちはつよぽんです

日本橋で開催された営業研修に参加しました。

お客様に出す手紙・はがきは自筆で書かないと心を打たないと松下幸之助さんの言葉です。

当事務所もなんとかしたいです。

研修が終わって地下鉄の駅まで歩いている最中に見つけました。

「福徳神社」縁起の良い言葉が入っている神社なのでお参りしました。

 

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建築   2019/06/30  

足元が寒い家で不健康(1)

こんにちはつよぽんです。
暖かい家に関する知見が沢山出てきましたね。
日経PBよりの転載です。

断熱性能に優れた家は、建て主にどのようなメリットをもたらすのか。
光熱費などの燃費の他、健康に影響を与えていると調査によって明らかになった。
スマートウェルネス住宅等推進調査委員会の中間報告から、新たな知見を紹介する。


「室温が安定すると血圧の季節差が小さくなる」「部屋間の温度差や足元付近(床近傍)の室温が血圧に影響を与える」「断熱改修をして室温が上がる
と、住宅内での活動量が増える」──。
住宅の室温と健康との間にどのような関係があるかを探る調査の過程で、新たな知見が浮かび上がってきた。
日本サステナブル建築協会は、住宅内の室温と健康の関係を探る「スマートウェルネス住宅等推進調査」を2014年から実施している。
この調査の第3回中間報告会が19年2月1日に行われた。
スマートウェルネス住宅等推進調査委員会の幹事と調査・解析小委員会の委員長を務める慶応義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授らが発表した,

これまでの調査報告では、室温が低いほど血圧が高くなることや、心電図の異常所見などが多くなること、就寝前の室温が低いほど夜間頻尿のリスクが
高くなることなどについて発表されてきた。
今回は、これらの知見やデータに加えて、部屋間の室温差や床近傍の温度差による影響、疾病、身体活動量といった項目について分析し、得られつつある
新たな知見として7つの項目を報告した。

なかでも、家庭内での血圧について詳細な数値が得られていることや、部屋間の室温差、床近傍の温度の違いがもたらす健康への影響などが分かってきた
点に成果があったと伊香賀教授は説明した。

部屋間の室温差が血圧に影響
まずは、家庭内での血圧と室温の関係から得られつつある2つの知見を見ていこう。調査期間は14年冬から17年冬までの3年間。測定に協力した居住者
は、約2100世帯、およそ3800人に上る。
第1の知見は、安定した室温と健康の関係だ。居間の室温が冬は18℃以上で夏は25℃未満である住宅に住む被験者を「室温安定群」とし、冬は18℃未満で
夏は25℃以上の住宅に住む被験者を「室温不安定群」と分類して比較した。

冬の室温で18℃を目安に選んだのは、英国保健省イングランド公衆衛生庁が発行する「イングランド防寒計画」を参考にしたためだ。
同書では、適切な暖房推奨温度を18℃としている。

分析の結果、起床時の血圧変動に違いがあることが分かった。
室温安定群の方が最高血圧、最低血圧とも冬と夏の間での差(季節差)が小さく、安定していた〔図1〕。
例えば、起床時の最高血圧の季節差は、室温不安定群で9.8mmHg、室温安定群で2.3mmHgとなった。


この結果について調査・解析小委員会では、「室温が年間を通じて安定している住宅では、居住者の血圧の季節差が顕著に小さい」と評価している。

1℃の違いで血圧が低下
第2の知見は、冬の室温差と健康の関係から見えてきたもので、大きく2つのポイントがある。
1つは、居間と寝室の部屋間での室温差が健康に与える影響だ。
調査に参加した男性の平均的なデータを使って分析した。
起床時の寝室の室温を縦軸に、居間の室温を横軸に取り、起床時の最高血圧の数値を色で分類して血圧値の分布を示した〔図2〕。


まず、寝室と居間の室温がともに18℃のケースで起床時の最高血圧を調べたところ、130mmHgだった。
これに対し、寝室が10℃で居間が18℃の条件で起床時の最高血圧を見たところ、132mmHgだった。室温差がない場合と比べて2mmHg高かった。
室温差が血圧の上昇を招くという点を踏まえると、断熱性能を高めるなどして住宅全体を暖められるようにし、部屋間での室温差を減らす重要性が浮か
び上がってくる。

もう1つのポイントは、足元付近(床近傍)の室温が与える影響だ。
床上1m付近・近傍の室温と最高血圧・最低血圧との関係について、温度が1℃上昇した際の血圧の変化を調べた。検証は起床時と就寝時で行った。
その結果、起床時、就寝時のいずれも、床上1mの温度が1℃上昇する場合よりも床近傍の温度が1℃上昇する場合の方が血圧に良い影響を与えた〔図3〕。
例えば、起床時の最高血圧は、床上1mの場合は1℃の上昇で0.68mmHg下がったのに対し、床近傍で1℃上昇した場合は0.81mmHg下がった。

高断熱をうたう住宅でも、断熱施工が悪いと隙間風が侵入したり、暖かい空気が室内の上部に偏ってしまったりして、足元が寒い住宅となる。
足元の寒い住宅は血圧に悪い影響を与えかねない。

動脈硬化のリスクが減る
第3の知見は、断熱改修前後で比較した室温と健康との関係だ。
住宅を断熱改修する前後、および断熱改修の有無で検証した。
検証に協力した人は、断熱改修を実施した被験者975人と実施しなかった被験者108人だ。
断熱改修を実施した人を対象に収集したデータを改修前後で比較したところ、起床時の血圧に変化が現れていた〔図4〕。
改修前に比べて最高血圧は3.5mmHg、最低血圧は1.5mmHgそれぞれ低下した。
「断熱改修によって室温が上昇したのが要因の1つ」と調査・解析小委員会は評価する。


断熱改修による起床時の血圧の低下量を試算して、改修前の血圧の値と比べた。
断熱改修前に比べて改修後は最高血圧が3.5mmHg、最低血圧が1.5mmHg、それぞれ低下した

※有意水準 *p<0.05、**p<0.01
p値とは、帰無仮説(例:断熱改修前後で血圧が変わらない)が正しいと仮定した時に、観測した事象よりも極端なことが起こる確率。p値が小さいほど
帰無仮説に対する根拠はより大きくなる。
本調査において有意水準は5%未満としており、p値が5%よりも小さければ、帰無仮説を棄却し、5%未満で有意であるとする
さらに、室温の違いと血中のコレステロールの関係なども検証している。これが第4の知見だ。血管年齢や動脈硬化の指標を健康の目安とするために、
コレステロール値と心電図の異常所見の有無を分析した。
すると、室温が18℃未満の住宅は室温が18℃以上の住宅に比べて、動脈硬化などのリスクが高い傾向にあった。

分析に当たり、住宅を2つのタイプに分類。
午前5時における居間の室温を住宅の代表温度とみなし、室温が18℃以上の住宅を「温暖群」、18℃未満の住宅を「寒冷群」として比較した。
すると、総コレステロール値、LDLコレステロール値は寒冷群の住宅に住む人の方が高く、心電図の異常所見の数も多かった〔図5〕。

例えば、総コレステロール値が基準範囲を超える220mg/dL以上の割合は温暖群の結果を1とすると、寒冷群は2.6倍に上る。
心電図の異常所見がある割合も、寒冷群が1.9倍と高かった。

>断熱改修をすると血圧が下がる。

 血圧の高い私には良い結果ですね。

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建築   2019/06/25  

川越で住宅生協の学習講座をおこないました!

こんにちはつよぽんです

先日さいたま住宅生活協同組合の学習講座で講師を務めてきました。

生協の「明日家」という生協の考えを入れた建物を設計しています。

以前のカタログを本年度新しくしました。

新しい情報を入れて学習会をおこないました。

雨の中大勢の方に参加していただきました。

次回は7月6日(土曜日)さいたま市の生協会館で行われます。

 

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建築   2019/06/24  

スマホ使って施錠・解錠

こんにちはつよぽんです

スマホが鍵の代わりにという情報です。

便利になっているのでしょうね、車のリモコンキーのように複製されなければ良いのですが。

読売新聞よりの情報です。

スマートロック
スマートロックは,ドアの内側にある回転式のカギのつまみ 「サムターン」に機器を取り付け、スマホの専用アプリから無線で機器を操作して施錠・解錠する仕組みだ。
人気商品のひとつがソニー系列の「キュリオ」(東京都渋谷区)が昨年7月に発売した「キュリオロック」(実勢価格は税 込み2万3000円程度)。
電気工 事は不要で、ドアのサムターンに粘着テープなどで貼り付けるだけだ。
ほとんどのスマホは、「ブル ートゥース」と呼ばれる近距離無線通信の規格で他の電子機器 と情報のやりとりができる。
キュリオロックはこのブルートゥースでカギを操作する。
スマホをカバンから出さなくても、本人がドアに近づいただ けで解錠する機能が付いている。
ホテルの部屋のドアのように、ドアを閉じると自動的に施 錠される「オートロック」も設 定できる。
家を出る時も入る時も、カギやスマホを取り出す必要がない。
同社の広報担当者は、「ユー ザーの方からは、荷物で両手がふさがっている時や、傘をさしている時に助かる、といった感想が寄せられています」と話す。
スマホ同士でカギを共有できるのも、スマートロックの特徴 だ。
キュリオロックは、家族や 知人のための「合鍵」をメール や対話アプリで送信できる。
合鍵が使用可能な期間を限定する ことも可能だ。
遠隔操作も可能遠隔操作による解錠もできる。
遠方の親戚が不在中に自宅を訪れた時など、勤務先からカギを操作できる。
スマホを持っていない子供や高齢者向けに、 自動車のスマートキー(キーフ オグ)のようなリモコンタイプ・ のカギも、別売りで用意されている。
2015年から国内でスマートロ ックを販売している「フォトシンス」(東京都港区)の商品「アケルン」はオフィス向け。
従業員の入退室を管理するシステム とセットで販売されている。
スマホだけでなく、交通系ICカ ードや社員証などで施錠・解錠 ができるよう設定が可能だ。

 

合鍵を共有
昨年8月に起業した「ビット キー」(東京都中央区)が今年 4月に発売した「ビットロック ・ライト」は、毎月300円(税 別)で利用でき、安さが魅力と なっている。
機能はキュリオロ ックとほぼ同じ。
「合鍵」の共 有については、例えば家事代行 会社の担当者が家主の不在中に スマホで入室することなどを想 定しているという。
うっかりスマホを 切って職場や電車などに置おこうき忘れると、解錠できないことになるの で注意したい。
また、ドアに取り付ける機器の電池が切れると、施錠・解錠ができない。
電池の残量を確認しておくことが 重要だ。
キュリオ社は、元々使 っていた金属製のカギも念のた め持ち歩くよう呼びかけている。

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建築   2019/06/23  

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