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農業の毒性が48倍に、『沈黙の春』再び?-ネオニコチノイド系殺虫剤で昆虫に大きな被害-

こんにちはつよぽんです。
ホームセンターに行くとネオニコチノイド系の農薬が一杯有ります。
ヨーロッパで使用禁止になったのにも関わらず世界中から日本に集まっているのですね。
予防原則にのっとれば使用禁止が妥当だと思うのですが。

人工物質は確実に生態系に影響を与えているようです。

ミツバチをはじめとする昆虫にとって、米国の農業環境は25年前に比べて48倍も毒性が高いとする研究成果が、学術誌「PLOS One」に8月6日付けで掲載された。

最大の原因は、いわゆるネオニコチノイド系殺虫剤が広く使用されていることだという。 
毒性の大幅な上昇は、ハチ、チョウ、鳥などの花粉媒介者たちが急減したタイミングと一致していると話すのは、論文の共著者で、環境保護団体「フレンズ・オブ・ジ・アースUS」の上級科学者ケンドラ・クライン氏だ。 
「第2の『沈黙の春』です。ネオニコチノイドは新たなDDTのようなものですが、ハチに対してはDDTの1000倍も有毒で」。
クライン氏は、インタビューでこう語った。 

>沈黙の春は私も読みました。

以前のブログ「沈黙の春」著者、カーソンの生涯を描く舞台
今回の研究に携わったのは、クライン氏のほか3つの機関の研究者たち。「ミツバチに対する毒性」「殺虫剤が毒性を保つ期」
「年間使用量」を、新たな方法で測定したところ、農業が昆虫にとってきわめて有毒になったことがわかった。 
毒性上昇の原因の92%はネオニコチノイドにあった。

「ネオニコチノイドはミツバチにとって猛毒というだけでなく、環境の中で1000日以上も毒性を保つことがあります」とクライン氏。 
「幸いなのは、ネオニコチノイドは必須ではないということです」とクライン氏は続けた。
「40年にわたる研究から、農業生態学(アグロエコロジー)に基づいた農法を用いれば、花粉媒介者を大量に減らすことなく作物を育てられるという根拠が得られています」 
「今回の研究は、有毒なネオニコチノイドが環境に蓄積されることを明らかにした点で素晴らしい。

昆虫の個体数が減り続けている理由も説明できます」と、アメリカ鳥類保護協会のスティーブ・ホーマー氏は話す。 
昆虫が減るにつれて、昆虫を食べる鳥の数もここ数十年で激減している。

しかも、その影響はほとんどあらゆる種の鳥に及んでいるとホーマー氏。

「どんな鳥も、ライフサイクルのどこかで昆虫を食べなくてはなりませんから」

□ネオニコチノイドとは? 

ウィキペディアより
ネオニコチノイド系殺虫剤は、140種類以上の農作物に使われ、120を超す国々で使用されている。昆虫の中枢神経系を攻撃して、神経細胞の過剰刺激、まひを起こし、死に至らしめる。 
ネオニコチノイドは、浸透性の殺虫剤だ。つまり、植物が薬剤を吸収し、茎や幹、葉、花粉、蜜、樹液まで、全身の組織に毒素を取り込む。

>全身に毒素を取り込んで虫を殺すとは、その植物を食べる我々には影響は無いのでしょうか?


しかも種子から実、そして枯れ葉の中にも含まれている。

米国におけるネオニコチノイドの使用は、ほとんどが種子のコーティング目的だ。
トウモロコシとセイヨウアブラナの種子はほとんど全部、それに大豆と綿の種子、園芸用品店で売られるガーデニング植物も大部分が該当する。 
だが、その毒素のうち植物内に蓄積されるのはわずか5%。残りは土壌と環境へ移っていく。
ネオニコチノイドはすぐ水に溶けるため、農場を経由して小川、池、湿地が汚染されていることが、これまでの研究で明らかになっている。 
今回の研究は、農地が昆虫にとっていかに有毒になったかを初めて定量化したものだ。ネオニコチノイドによる種子コーティングが本格的に始まったころに毒性レベルが急上昇したことが示されたと、クライン氏は話している。

「養蜂家がハチの個体数減少に気付き始めたころでもあります」 
この研究では、ハチやその他の昆虫が実際に何にどれだけ暴露されたのかを定量化したり、推定したりしていないため、これはあくまで相関関係だ。

ハチが実際に浴びた殺虫剤の量は過大に見積もられているかもしれないし、そうでないかもしれない、と著者らは述べている 
一方、ネオニコチノイドによるハチへの非致死的な影響として多く記録されている、繁殖機能の障害、免疫機能の異常、目的地へ効率的に飛べなくなるといった点は、今回の研究では調べていない。 
「そういうわけで、私たちの研究はかなり控えめな推定だと思います」とクライン氏は話している。 

□「昆虫の終末」はくるか 
一部の科学者は、「昆虫の終末」が近づきつつあると警告を発してきた。2014年に452種を対象にした世界規模の分析では、昆虫
を含む無脊椎動物の7割の種において、過去40年で個体数が45%低下したと推定している。
米国では、北米を代表するチョウ、オオカバマダラが過去20年で80~90%減少。先月発表された論文では、米オハイオ州のチョウ81種が、過去20年で平均33%減ったと報告された。 
ハチやチョウなどの昆虫は、食用作物全体の3分の1を授粉しているだけではない。
昆虫の数が減れば、生態系に破滅的な影響を及ぼす可能性がある。米ハーバード大学の著名な昆虫学者、E・O・ウィルソン氏は、昆虫がいなくなれば、人間など他の生き物は「大半が地上から消えるでしょう。それも数カ月以内に」と指摘している。

>数か月以内に人類も含めて消えるとは、作っている企業にも考えてもらわないといけませんね。

化学物質   2019/08/16  
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