こんにちはつよぽんです
戸田市K邸耐圧盤のコンクリートを打設しました。
現場でコンクリートの品質検査をしました。
その時の動画とこのブログには検査の内容と実際の検査内容を紹介いたします。
当事務所は毎回この検査をしています。
コンクリートは、セメント・粗骨材・細骨材・水・空気を配合して作ります。
品質を確認するために打設前に検査します。
スランプ試験
打ち込むコンクリートのワーカビリティ・均質性を検査します。
ワーカビリティとは、施工のしやすさ(作業性)を意味します。コンクリートは固まる前、粘性のある流動体です(以降、生コンという)。
これを型枠に流し込んで、固めるわけですが、配筋されているので、生コンが全体に行き届くよう職人さんが作業します。
しかし、粘性が強い生コンは、全体に行き届かせるよう作業するのが難しくなります。
型枠を抜いたとき、万が一にも「コンクリートが無い部分があって鉄筋が剥き出しになった」なんて在ってはいけません。
コンクリートの空気量
空気は、コンクリートの強度などに直接影響しませんが、作業性の良さ・凍結融解の対策として有効です。
例えば、コンクリートの作業性は、流動性が影響しています。
コンクリートの流動性は、空気量を増やすと高まります。
寒い時期は、コンクリート内の水分が凍結、融解を繰り返します。
このとき、微細な空気がクッションの役割をはたし、凍結融解時の圧力を低減します。
凍結融解の対策として、通常時より空気量を増やします。
空気量の許容値は下記です(※ただし、普通コンクリートの場合)。
普通コンクリート ⇒ 4.5%また、空気量の許容差は下記です。
許容差 1.5%つまり、空気量は3.0~6.0%の範囲に納まればよいです。
コンクリートの種類で、上記の許容値は変わります。
コンクリートの塩化物含有量
コンクリート中にある程度以上の塩化物が含まれていると、コンクリート中の鉄筋がさびやすくなる。
また、塩化物が塩化ナトリウム(NaCl)であると、アルカリ骨材反応を助長する要因ともなる。
これまでコンクリート中に含まれる塩化物含有量については、その塩化物が持ち込まれる主な原因となる海砂の中の塩分含有量についてのみ規定されていた。しかし、塩化物については、海砂以外の練り混ぜ水や混和材など他の使用材料からも導入されるため、コンクリートの耐久性向上の要求に沿って生コンの塩化物含有量はコンクリート中に含まれる塩化物総量で規定されている。
塩化物総量の限度については、原則として、0.30kg/m³を規制値とし、購入者の承認がある場合には0.60kg/m³まで許容されることとしている。
この値は、細骨材以外の材料からもたらされる塩素イオン量を0.10kg/m³としたとき、従来の細骨材の塩分(NaCl)の規定0.04%と0.1%にそれぞれ対応したものである。
この塩化物総量については、生コン工場で測定したり、工事現場で施工者が測定したりする必要から、精度が確認された簡便な測定器で測定できることになっている。
生コンで強度といえば、圧縮強度を指すといってもよい。
コンクリートの強度にはそのほか、引張り強度、曲げ強度、せん断強度、疲労強度そして鉄筋との付着強度などがある。
コンクリートがこれだけ多く使用される理由に、この圧縮強度が大きいことが挙げられる。
したがって、生コンの取り引きは、この圧縮強度を基準として行うことになる(舗装コンクリートでは曲げ強度が基準)。