珊瑚や貝の死骸が堆積してできた石灰岩が原料です。
漆喰とは、日本古来の壁材料のひとつです。
珊瑚や貝の死骸が堆積してできた石灰岩が原料です。
この石灰岩(CaCO3)を窯で焼くと、二酸化炭素(CO2)を放出して生石灰(CaO)になり、これに水(H2O)を加えると反応して発熱消石灰(Ca(OH)2)となる。
この消石灰に海草、ワラなどを入れたのが漆喰です。
漆喰を水で練って塗ると、空気中のCO2と反応して水とCaCO3になり、もとの石灰岩に戻る。
まさに「岩」の壁。
フノリなどの海草糊は接着性能を高めるのに入れ、ワラは単なる亀裂防止のために入れていると思っていましたが、船瀬さんの本には稲ワラには納豆菌(バチルス菌)が繁殖して、それが他の菌を寄せ付けない天然防腐剤になるのではないかと書いてあります。
土佐漆喰は海草糊を入れず、ワラだけの醗酵で作っている。
先人の知恵、大切にしたいですね。
日本漆喰協会
http://www.shikkui.gr.jp/