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本当にこわいのはわからないこと(3)

こんにちはつよぽんです

本当にこわいのはわからないこと(1)

本当にこわいのはわからないこと(2)の続きです。

□個人毎に感受性が異なる 
近年、環境汚染物質に対する個人の感受性に大きな差があることが分かってきました。
 
例えば、農薬を解毒する酵素にパラオクソナーゼがあります。
この酵素は体の中に入った有機燐系農薬を分解します。

この活性(働き)は個人間で11倍の違いがあることが分かりました。

人口の約3分の1はこの酵素の働きが弱く、有機燐系農薬の影響を受けやすいと言われています。
 
また、有機燐系農薬によって阻害される酵素、アセチルコリンエステラーゼの活性にも違いが知られています。
 
この様な有機燐系農薬の人体への影響に関連する酵素は4-5種類分かっています。

これらの農薬の代謝などに関連する酵素にそれぞれ10倍の差があるとすれば、個人の感受性は数桁にのぼる可能性があることが指摘されています。

また、最近単一の化学物質あるいは混合物に短期的にあるいは長期的に被曝した後に、多くの化学物質に過敏になると言う多剤(種)化学物質過敏症に患っている人が増えてきました。

過敏症の患者は通常の人には影響がない汚染レベルで様々な影響を受けると言われています。 

この病気の存在や原因・治療法などの問題は、現在論争中ですが、個人の化学物質に対する感受性の差を認識する必要があるでしょう。
感受性の強い人が安全であるなら、ほとんどの人の安全が確保されます。
この化学物質過敏症に関するコンパクトな説明を米国の農薬問題を扱っている団体NYCAPが報告しています。

考え方の1つとして「多剤化学物質過敏症(MCS)--環境中の化学物質被ばくにより誘発された病気」を参考にして下さい。 


□天然の物にも気をつけましょう 

一般的に、天然のものは安全と考えがちです。しかし、天然のものにも危険がないとはいえません。

例えば、1999年2月26日のAFP通信は、母親が菜食主義者(ベジタリアン)である場合、子どもが陰茎の奇形である尿道下裂になる可能
性が高いことを伝えています。
研究者は、植物エストロゲン、特に大豆との関連を示唆しています。
野菜や果物を食べることは否定されるものではありませんが、このようなことが起こり得ることを知っておく必要がある。

 

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  2018/12/02  

本当にこわいのはわからないこと(2)

こんにちはつよぽんです

本当にこわいのはわからないこと(1)の続きです。

□分からないことがこわい
>これが一番不安です。

私たちは化学物質の安全性を信じがちです。

ダイオキシンなどの化学物質が有害であることが分かると不安になります。しかし、本当にこわいのはわからないことです。

発癌性や催奇形性がわからずに様々な化学物質を使い、多くの悲惨な結果を招きました。

発癌性などの毒性は現在使われている化学物質の全てで十分に検討されているわけではありません。 

人工化学物質の乱用はシックハウス症候群や化学物質過敏症などを引き起こしているといわれています。

>単体の化学物質が分からないのですから2物質、3物質などの複合した時の影響も全く不明です。

□安易な薬剤使用 

クロルデンが規制される前の年に、シロアリ駆除業者が各地で集中的にクロルデン散布をして回ったという話を聞きます。

クロルデンは数十年間環境中に留まることが知られており、今でも環境を汚染し続けています。

現在ではクロルデンは使用はできなくなっていますが、代わりの薬剤によって新たな被害が発生し、問題になっています。

安易な「消毒」という名前で化学物質を環境に放出することにより被害が発生することは避けなければなりません。
 
化学物質は被害が発生しないと規制されない傾向があります。

早期に規制されたのは急性毒性の強いホリドールなどでした。

ホリドールは水田の集団防除に使われ、近所の人が入院したという話を良く聞きました。

この集団防除によって年間数十人という中毒死者がでました。 

今日まで、ダイオキシンが問題になるとダイオキシンにのみ注目し、ホルモンかく乱物質問題が報道されると、問題になったカップ麺にのみ注目し、環境汚染の報道が少なくなると環境への関心は元に戻るということの繰り返しでしたが、問題はダイオキシンやホルモンかく乱物質のみではありません。
人工化学物質と人間とのつきあいで、100年を経た化学物質はほとんどありません。

人間を含む生物が人工化学物質に対する防御・解毒能力を獲得するためには長期間を要し、数世代で人工化学物質に影響を受けにくい体を獲得することは困難です。

>次々と新しい化学物質が出来ている現在難しいですね。
 

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  2018/12/01  

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