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神棚とは

こんにちはつよぽんです。
要望があると取り付けていますが「神棚」とは。


神棚とは「神道」の神様を祀るためのものです。
神道とは日本に古くから存在する宗教で、自然や自然現象、人や八百万(やおよろず)の神などさまざまな神様を祀っています。
神棚は江戸時代中期に登場し、次第に一般家庭に広まっていったものと推測されます。

 江戸時代、伊勢の「御師」が御神札を配って歩いた
この絵草紙は文化5(1808)年に発刊された曲亭馬琴作、葛飾北斎画による『三七全伝南柯夢(さんしちぜでんなんかのゆめ )』の一節です。

緋色の枠線で囲った部分に神棚が設えられているのがわかります。
江戸中期以降、伊勢の神宮の御神徳を全国各地で説いてまわる“御師”と呼ばれる人々がいました。
この御師によって神宮の御神札が配られ、信仰が広められていったのです。
この御神札を祀るために作られたのが神棚の始まりだといわれています。
当初は御神札を入れて置く簡素なものだったのが時代を経て豪華になっていき、現在も目にする宮型ができたと考えられています。

本来は大工さん達が、建てた家の残った材木を利用して、工事無事の報恩感謝、施主 (家の建て主) の繁栄、幸福を祈念しっっ、神棚をつくったのです。
ですから神棚を販売するといいますと、年配の大工さんなどは、怪訊な顔をして「神棚」は作るもんだよといったものです。
現在では、そんな古風な大工さんもいませんし、また神棚をつくるような大きな木材をふんだんに使う家が少なくなっています。

神棚の規格(サイズ)
神棚のサイズもいろいろあります。

しかしそのサイズにも、実は意味があるのです。
神棚のサイズは、正式には、長さ三尺六寸五分(約一一〇〇ミリ)  寸(約三六〇ミしです。)
幅の一尺二寸は十二ヶ月を表わし、三尺六寸五分は三六五日を表わすといわれて居ります。
神棚は、十二ヶ月、三六五日おまいりするものとして、そのサイズにも意味が与えられているのです。
現在は、住宅も小さくなり、また神棚をお祀りする和室も減っていることから、神棚も小さくなっています。

>和室も少なくなり神棚の要望も少ないです。

神棚はどうして木でつくられ使われるのか
神社にお詣りすれば、すぐに判ることですが、社の周りは,「鎮守の森」といわれるように、木々におおわれています。
神さまと木々は、きってもきれない深い関係があるのかも知れません。
神様のことを一柱、二柱と、あたかも木を数えるように、数えてきた古代日本人達にとって、樹木こそ、この世に顕れた神のような存在として認識されたのでしょう。
国土の約九〇パーセントが山林である日本。木と日本人の生活も深いつながりがあると思います。
鉄と石油化合物が登場する迄、日本人の生活は、ほとんど木とともにあったといっても過言ではありません。
ご飯を炊いたり、湯を沸かすのにも、木が使われ、住宅にかぎらず、橋等も全て木によってつくられていました。
現代住宅と違って、住宅といえば、ほぼ全ての部材が、木材によってつくられていたのです。
神棚が、木でつくられているのは、その時代の名残であるといっても良いかも知れません。
しかし、古代から木と共に暮らしてきた私たち日本人には、色や型が同じでも、コンクリートでつくられている神社と、木でつくられている神社とでは、その雰囲気が違いその木の持っている「気」こそが、神に通ずる何かがあったと感じてきたからではないでしようか。

>確かに木造の神社に入ると気を感じますね!

建築   2019/10/23  
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