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ホーム > スタッフブログ > 2018年8月14日

「風呂死」を防ぐ水回りの水準案、ベターリビングが提示(3)

断熱区画をコンパクトにする対策も有効
こうした目標設定に基づき、住宅における良好な温熱環境実現研究委員会の構工法・設備評価部会では現実的な構工法と設備の提案内容を検討した。
既存住宅の改修を考える場合、間取りや生活スタイル、資金など、さまざまな制約が存在する。
同部会の部会長を務める近畿大学建築学部の岩前篤学部長は、「目標とする暫定水準を実現するための対策を多面的に用意し、最低でも入浴事故などの防止につなげる必要がある」と話す。
そこで、同部会では改修のグレードを3段階に分けて検証した。
グレードIは水回りの改修と暖房設置、グレードIIは水回りを含む主たる生活空間の断熱区画設定と暖房設置、グレードIIIは住宅全体の断熱・気密化と暖房設置だ。
1980年の省エネ基準相当の既存木造戸建て住宅を例に、グレードIとIIの対策について実証実験を実施。
さらに、全グレードについてシミュレーションで対策の効果を確認した。
グレードIIの実証試験ではリビングの暖房によって水回り空間の温度が上がり、ユニットバスと浴室暖房の設置が有効だと判明した。
さらにシミュレーションでは、水回りや日常生活空間の床や壁、境界、開口部の断熱を強化したグレードIIのケースの方が、主生活階全体の床と住宅全体の開口部において断熱を強化したグレードIIIのケースよりも省エネ性能が高くなると分かった。


「グレードIIの対策は、日常生活空間をコンパクトにして断熱区画を設定する手法だ。
施工費用などを考慮すると、高齢者など世帯人数が少ない世帯に対応した改修に適する」と、岩前学部長は説明する。

>セルロースファイバーを充填してグレードⅢを目指したいですね。

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建築   2018/08/14  

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